Googleが家庭用スマートデバイス市場に参入、予想される今後の展開は?|メモアプリのダウンロード・再生

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Googleが家庭用スマートデバイス市場に参入、予想される今後の展開は?-HotApp4Game

By Tammy Camp

2013年1月13日、Googleはスマート火災報知器「Nest Protect」を開発・販売するNest Labsを32億ドル(約3300億円)で買収したことを発表、これによりGoogleの本格的な家庭用スマートデバイス市場への参入が決定的となりました。Google PowerMeterなど、以前からソフトウェアの方面から家庭用デバイス産業にビジネスを展開していたGoogleですが、Nest Labsを買収したことによってどのような動きを見せるのか、Ars TechnicaがGoogleの今後を予想しています。

The battle for the home: Why Nest is really Google’s new smart home division | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2014/01/the-battle-for-the-home-why-nest-is-really-googles-new-smart-home-division/

Nest Protectは優れた機能を持つ火災報知器としてアメリカではベストセラーに輝いた製品。Nest Protectの開発元Nest LabsのCEOであるTony Fadell氏は、Googleとの関係性を聞かれた時「私は何かあったらラリーに直接報告します」と答えています。Fadell氏のコメントは一見何の変哲もない回答に見えますが、実は大きな可能性を示唆しているとのことです。

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By Trey Ratcliff

そもそも、GoogleのCEOラリー・ペイジ氏に直接報告できる関係にいる人物は非常に少ないということ。AndroidやYouTubeなどGoogleの主製品部門の責任者のみが、ペイジ氏に直接報告できるポジションにおり、その他の社員は責任者に報告できるのみ。つまり、Fadell氏の立場はGoogle内で非常に上位に位置していることがわかります。この仮定からわき上がるのは「Googleに新しい部署が発足する」という可能性です。

Ars Technicaは「ペイジ氏はNest Labsを買収した後、Googleにスマートホーム部門なる新しい部署を設立するのではないか」と予想しています。Fadell氏は「ペイジ氏は新しい部署を設立する可能性について話してくれ、新しい部署に参加しないか、と私を誘ってきました」とペイジ氏から直接新しい部署への誘いを受けたことを、買収が決まった時に行われたインタビューで発言していました。

Googleには、世界中の人が少なくとも1日に1回か2回使用する製品を意味する「toothbrush test(歯ブラシテスト)」という理念があり、製品開発に踏み出すかどうかの指標に使われています。Nest Protectや家庭用スマートデバイスはtoothbrush testの条件を満たしており、製品開発および販売に向けて問題がない、とArs Technicaは予想しています。

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Googleは自宅の消費電力量をリアルタイムで計測できる「Google PowerMeter」というWebアプリケーションを2009年に発表しましたが、2年後にサービスの打ち切りを決定。また、2011年にはAndroid端末で家庭内の電子機器を一元的に制御し、スマートフォンならぬスマートホームを実現する、というコンセプトのプロジェクト「Android@Home」が「Google I/O 2011」で発表されるなど、Googleは以前から家庭用スマートデバイス市場への参入に向けて準備してきた過去があります。

テレビのHDMI端子に接続してWi-Fiで繋ぐことでPCやスマートフォン、タブレットなどで表示している映像をテレビで見られるChromecastを販売するなど、Googleには家庭用スマートデバイス市場に対する技術的な経験があり、また、過去の経験から本格的な家庭用スマートデバイスを開発・販売するのに必要な優れた人材が揃っているとのことです。

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By EricaJoy

スマート火災報知器のNest Protectは、搭載されたモーションセンサーと室内温度の変化からユーザーの行動データなどを収集していますが、ユーザーの位置情報を収集するには至っていません。Googleは自社のサービスを通してより正確な位置情報をNest Labsに供給し、Nest Protectの足りない部分を補うことができるわけです。GoogleがスマートフォンやGoogle Mapsから収集した膨大なユーザーデータは、Nest Protectおよび家庭用スマートデバイスに大きな利益をもたらすとみられています。

反対に、Googleは家庭用スマートデバイスから、室内の温度など今までには集められなかったユーザーデータを収集可能になります。例えば、Nest Protectのモーションセンサーを利用すると、ユーザーの料理頻度などのデータを集められ、そのデータは料理本の広告ビジネスに役立つはず。

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By James Vaughan

Nest Labsは「Nest Protectから収集したユーザーデータはGoogleに譲渡されない」と明言していますが、それがいつ変更されてもおかしくないとのこと。Ars Technicaは、Nest Labsが最終的にはユーザーデータをGoogleと共有するとみており、Nest Protectを1段階上のデバイスにするには仕方のないことでもある、としています。

膨大な量のユーザーデータ、技術的ノウハウ、そして、Androidと家庭をつなぐという野望があるGoogleは、家庭用スマートデバイス産業でも最も大きな企業に位置していると言えます。数年後、インターネットという仮想現実だけではなく現実世界にもGoogleの製品があふれている、といった可能性も否定できません。

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